産後「ママになった方」

産後「ママになった方」

乳腺炎

乳腺炎 出産の後は母体のホルモンバランスも、

生活そのものも大きく変化する時期です。

育児スタートの象徴ともいえる授乳は、

 それ自体が子宮の回復にもつながり、

赤ちゃんにとってもお母さんにとっても

大切なひととき。

だからこそお乳のトラブルがみつかったら、

なるべく早く対処して、

上手にのりきりたいものです。

今回は乳腺炎をとりあげますが、大きく

分けて次のように2つのタイプがあります。

 
《 うっ滞性乳腺炎 》
■原因 乳管が十分開いてなかったり、
粘り気のある初乳で
ふさがれてしまい、
母乳が作られる一方で、
うまく出せないために起こる。
 赤ちゃんの吸う力もまだ弱い
ことが多く、
それが影響しているケースも。
■時期 出産後、数日目ぐらいからと
いうように、比較的早期から
のことが多い。
■症状 乳汁の通りをよくすることが
治療なので、
次の3点からのアプローチを。
 
A:乳管を開かせる
開口マッサージ
脇から乳房を寄せ乳輪の
やや外側を、親指と人差し指
でつかみ、乳頭の方向へ
つまみ出す感じで絞る。
乳輪の円周のいろいろな
向きから行う。
母乳のにじむ場所の本数が
増えてくればしめたもの。
 
B:乳汁をためない
3時間以内ぐらいの間隔で、
トラブルのある側から、
コンスタントに授乳し、
飲み残しは搾乳する。
赤ちゃんが
うまく吸いつけない時、
乳頭が痛い時も搾乳しておく。
 必要に応じて、
乳頭キャップなどの
道具を使うとよい。
乳房の張りや痛みが
激しい時は、一時的に
冷やすことも。
状態によっては水分の
とりすぎを控え、
 過剰な乳汁の産生を防ぐ。
 
C:つまりの防止策
食事に注意して、乳汁の
「質」の変化を促す。
揚げ物や甘い物などの、
高カロリー食品、
お餅などを控える。
 
母乳のたまった状態が続くと、
感染の原因にもなります。
ケアのときは手や胸を清潔に
することを忘れずに。
《 化膿性(感染性)乳腺炎 》
■原因 乳房内に最近が感染して
起こる。乳頭などにできた
傷から感染することが多い。
■時期 出産後2,3週以降のことが
多い。赤ちゃんに歯が生える、
5、6ヶ月以降に発症する
ケースもある
■症状 悪寒がして、
38度以上の熱が出る。
乳房が赤く腫れ、ほてって
痛む。この状態が続いて
膿瘍ができると、わきの下
のリンパ節が腫れて
痛んだりもする。
乳汁に膿が混ざる場合も。
■対処 授乳を中止し、
抗生物質による治療を受ける。
乳頭を清潔に保ち乳汁は、
そのつど絞っておく。

《 産後のケアと鍼灸 》

上記の乳腺炎の対処法にも記したように、

感染性の炎症などの場合は、

西洋医学のほうが早い効果が得られます。

一般的に、 検査データとして結果が出にくい

ような不調の場合、東洋医学の得意と

するところです。

例えば乳腺炎や母乳不足の場合の

鍼灸治療というと、 お乳に鍼を

刺されるのだろうか?と、

考えただけで怖くなってしまう方が

多いのではないでしょうか?

実際このような場合は、両方の乳頭の真ん中、

だん中というツボに温灸をしたり背中側

から、肩甲骨の付近に軽い鍼をしたりして、

筋肉のこりをほぐし血行をよくしていく

やり方がポピュラーです。

 身体に負担のない姿勢で、肌の露出

などにも配慮して施術していきます。

使うべきときには薬を使わなければ

いけませんが、鍼灸は、妊娠、 出産に

かかわる時期には特に、

身体に優しい治療法として、

お役に立てるものと考えております。

同じ産後でも、分娩の状況や元々の体力、

 生活環境その他で体調は人それぞれ。

東洋医学の理論でみたてることで、

お一人お一人に合った治療ができるのです。

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