初産腱鞘炎
新米ママの育児において、しばしば見られる
トラブルの一つに親指周辺の痛みがあります
正式な病名ではありませんが、
これを初産腱鞘炎とよびます。
腱鞘炎とは、腱鞘(靱帯)がトンネル状に
腱をおおっている部分で炎症をおこした
状態のことで、 初産腱鞘炎の場合は、
親指を動かすすじ(短拇指伸筋・
長拇指外転筋)の腱が親指のつけね付近
にある腱鞘をとおる部分で炎症を起こして
います。毎日何度となく行う授乳や沐浴
などで大事な赤ちゃんの頭を支えるという
動作を繰返すことにより起きてしまう
のです。東洋医学において腱鞘炎は肝経の
病といわれています。この肝経とは、
東洋医学における『肝の臓』に関係する経絡で
筋肉や腱とふかいつながりを持っています。
これは筋が肝の滋養にたよっているからです。
肝が充実し筋がそのやしないをえることが
出来れば、筋肉や腱、関節は支障なく働く
ことができるのです。 また肝経は次に肺経と
いう経絡に交わります。そして肺経は次に同じ
グループにぞくする大腸経という経絡に
まじわるのです。 この肺経・大腸経の走行
する手首の部位が初産腱鞘炎の痛みの部位
なのです。
中川治療院の施術はまず肝経の気の流れを
ととのえ、痛みの出現している
「肺経の経渠穴」や「大腸経の陽谿穴や
偏歴穴」を中心に施鍼をし、 圧痛部位に
温灸の一種である知熱灸を行い、表面の熱を
とり炎症をしずめます。
腱鞘炎は使いすぎによりおこります。
そして手は必ず毎日使うものです、
チョト変だな?痛いなッ!
と感じたら氷や冷湿布で冷やしましょう。
そして痛みのある腱を軽く
ストレッチして下さい。
それでも痛みが引かない場合は、
すみやかに治療を受けましょう。
腱鞘炎はこじらすとなかなか
いたみがひかないものです。
授乳は赤ちゃんとのとても大切な
スキンシップの一つです。
授乳をするたび母と子のきずなが
深まってゆくものです。
その喜びの時間であるはずの
授乳が痛みのために
ストレスとならないようにしたいものです。
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