治療院日誌

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不妊治療の前にチェック! [スタッフ]

突然ですが、風疹の抗体を持っていますか?

最近当院で妊娠された方が検査で抗体を持ってないことが分かりました。
やっとつわりの時期が終わるとほっとしかけた頃でした。
これから出産まで、風疹に注意して緊張した生活をしていかないといけないと思うと本当に心苦しく思います。

彼女は、不妊専門クリニックで一番始めに検査してほしかった、といっていました。
本当に、不妊治療をする前に確認しないといけない大事なことだと思います。

妊娠中に風疹にかかると生まれる子供が先天性の白内障や難聴、心臓病になる確率が高くなります。
見えず、聞こえない、障害を持つ子供です。病名は、先天性風疹症候群、と言います。

風疹は、一度子供のころにかかるか、予防接種を受けるか、していれば、
身体に抗体ができて再感染することはほとんどありません。

今は定期接種としてほとんどの子供が予防接種の機会に恵まれています。(強制接種ではありません)
しかし、調べてみると、特に法律のかわり目だった昭和54年4月2日から昭和62年10月1日までに生まれた人は
予防接種を受けてない人が多い、とのこと。

今その世代の人が結婚妊娠の時期に差し掛かっています。
本人はもちろん、妊娠出産の現場にかかわる人の注意が特に必要な時だと思います。

実は私もぎりぎりその世代の一人でした。
急いで親に当時の母子手帳を確認してもらうと、既に風疹にかかっていました。一安心。

予防接種をしたかどうか分からない、風疹にかかったかどうか分からない、という方は、
近くの婦人科や小児科で抗体検査や予防接種をしていますので、確認を。
また、一度感染していても十分に免疫を獲得していない場合もあると言います。
心配な方は抗体検査が確実です。
たまに受け付けていない病院もありますので電話確認をしてからがいいと思います。

確認して、安心して治療に臨みましょう!!
周りに法律の変わり目の世代の方がいれば、声を掛けてあげて下さい。

※風疹は平成6年まで5年ごとの大流行が発生しました。予防接種が広まり、いったんは下火になったものの、平成16年にまた流行し、注意は必要です。

Up Date:2010年10月27日(水) by 管理者 at 09時44分

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